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ぼくがより“ぼく”になれた3年間。『ソラミド』編集長卒業&メディア名変更のお知らせ

こんにちは、『ソラミド』編集部の佐藤です。

突然ではありますが、編集長を務めていた安久都さんがこの度、『ソラミド』を卒業することになりました。

2023年11月に2歳の誕生日を迎えた『ソラミド』。

一度立ち止まり、旗を高く掲げようとしたけれど、できなかった。

迷いながらでもいい。

たどたどしく歩いていきます。

そんなことを「3年目のご挨拶」で皆さんにお伝えしました。

それから約半年。

安久都さんはなぜ卒業という道を選ぶことにしたのか。編集部メンバーはどう感じているのか。安久都さんと編集部メンバーの貝津、飯塚、佐藤(以下、純平)の4人でつらつらと話してみました。

どう生きたいのか、を考えるために

純平:安久都さん、これまでお疲れさまでした!

貝津・飯塚:お疲れさまでした!

安久都:ありがとうございます!

純平:ソラミドを卒業することを初めて聞いたときは、本当にびっくりしました。

飯塚:えぇっ!! って思った……想定外のことで、寂しさもあるし、これからソラミドはどうなっちゃうんだろうという不安もあるし。

貝津:私も本当にびっくりで。でも、心のどこかで予感していたところもあったかもしれません。プライベートでも大きな変化があった頃だったと思うので、悩んでいるんじゃないかなと。

安久都:そうですね。卒業を考え出したのは、2023年の10月に子どもが生まれたことが大きかったです。

大袈裟ではなく、子どもは1日ごとに何かしらの変化があるんですよ。できることが増えたり、表情が変わったりする。そんなひとつひとつの瞬間を大好きな妻と一緒に近くで見守っていたかった。

編集長という責任のある立場だと、家族と過ごす時間に全力で向き合うことは難しいのかもな。少なくともぼくはできないな。そんな思いが日に日に積もっていきました。

貝津:決断するのに、だいぶ悩まれたんじゃないかなと思います。

安久都:うん、悩みましたね。

立ち上げから関わっているメディアで、大切な場であり続けていますし、編集長という立場で離れる決断をしていいのか、これからどう生きたいのか、いまもハッキリ見えているわけじゃないので、なおさら悩んでいました。

純平:悩み続けている状態で、どうしてソラミドを卒業するというところに行き着いたんですか?

安久都:自分で背負い込める範囲で、いろいろと「やってみる」を大切にしてみようかなと思ったんですよ。ソラミドでも「迷いながらも歩いてみよう」と話してたと思うんですけど、その範囲をもっと狭めてもいいかなって。

ソラミドは、ぼくだけで運営しているメディアではないですよね。編集部メンバーである貝津さん、飯塚さん、純平さんのことも、運営会社であるスカイベイビーズのことも考えなくちゃいけない。

だから、ぼくやぼくの家族がどう生きたいのかを考えるために、いろいろと実験する場にしてはいけないなと。これが卒業を決めた大きな理由かもしれないですね。

純平:最近、安久都さんはご家族と一緒に間借りの図書館や読書会のようなことをやられていますよね。

安久都:そうですね。迷い、書を読み、語り合う活動(とろ火)をはじめてみました。

ソラミドのように「自然体」をキーワードにしてはいないですが、大切にしたいスタンスは一緒で。答えのなさ、わかりにくさを手放さずに、いろいろとやってみているところですね。

貝津:安久都さんがソラミドを卒業してしまったことに寂しさはありますが、「おめでとうございます」という気持ちが大きいです。

安久都さんがご自身の心に嘘をつかず、誠実に向き合って決断したことだと思うので。最後まで”自然体で生きる”を貫く姿は、さすが安久都さんだなと感じました。

ソラミドで新しく生まれ、深まったつながり

安久都:ソラミドを卒業することを決めたときに、過去にソラミドで取材させてもらった何人かの方に連絡をとったんですよ。「ソラミドの編集長を卒業します。ありがとうございました」って。

そしたら、ある方から「取材してもらったのは2、3年前だけど、今でも『ソラミドの記事を読みました』と言われます。それにあの取材は、とても強く印象に残っています」とお返事をもらったんです。

それはやっぱり嬉しかった。いい時間を共に過ごし、いいコミュニケーションができて、いい記事を残せて、いい繋がりが築けたんだなと。

あと自然と「これからもソラミドをよろしくお願いします!」と伝えたくなったこともすごく嬉しかったんです。卒業するとしても、自分にとってソラミドは大切な場所であることに変わりないんだなって。

佐藤:いまぼくは、スカイベイビーズの社員になって、コミュニティマネージャーをやっていますけど、「ソラミドを読んでいます!」と言って、コミュニティに入って来てくれる人もいるんですよ。

そもそも元々フリーランスのライターだったぼくが、スカイベイビーズに参画することになったのも、ソラミドがきっかけですしね。安久都さんが言うように、色々なつながりが生まれている場になっていることは間違いないと思います。

安久都:ソラミドだったからこそ築けたつながりはやっぱりありますよね。

貝津さん、飯塚さん、純平さんもその一人ですけど、「自然体」という言葉に何かを感じている人たちだったので、それまでのつながりとはまたちょっと違う感じがしていて。

貝津:本音で付き合えるつながりを築こうとしてきたのかもしれないですね。気を遣いあってしまって、なかなか言いたいことが言えないときもありましたけど、「それでいい」とは妥協しなかったように思います。

佐藤:だからこそ、なかなか答えのようなものが出なかったですね。

貝津:答えのなさ、分かりづらさから目を背けずにずっと向き合い続けていましたね。大変でしたけど、そういう時間ってとても貴重だと思います。

飯塚:答えのなさ、分かりづらさに向き合い続けてきたから、私たち4人の仲もだいぶ深まったなと思います。なんか合宿の記憶が蘇ってきました。

佐藤:あぁ、懐かしい。安井さん(スカイベイビーズの代表)宅で、合宿をやりましたね。2023年6月でしたっけ。

貝津:そうです、そうです。リアルに顔を合わせて、これからのソラミドについて考えたいねって。

安久都:一度立ち止まって、新しく旗を高く掲げようと言い出したけれど、オンライン上でしか話せてなくて、本音で語り合えていない感じがしていた。それで一度集まることになったんですよね。

飯塚:その後も本音で語り合って、結局旗を掲げることはできませんでしたけど、「迷いながらも歩いてみよう」という私たちなりに決断できたのはとても良かったなと思います。

自分自身を投影できる場として、守り続けていきたい

佐藤:安久都さんが卒業されたことをきっかけに、ソラミド編集部は新体制になりましたよね。新たなメンバーも加わって、企画を立てたり、取材を行ったり、また少しずつ歩き始めている。

でも、ぼくがソラミドへ加入したときの思いに、変わりはなくて。読者の方に読んでよかったと思ってもらえるような記事を届けたいし、自分自身も書いてよかったと思える記事を作りたい。

新体制になったから、変わったことももちろんあるけれど、この思いだけはずっと持ち続けていたいと思っています。

飯塚:そうですね。変わる部分があるのは当然ですけど、それぞれの純粋な気持ちは大事にし続けたいですよね。

好奇心というか、悩みというか、私たちの内側にあるものを種にして、コンテンツを作っていきたい。その姿勢は守り続けていきたい。

そして、新しいつながりがどんどん生まれていったら嬉しいなと思います。

貝津:私も読者の方に対して誠実であることはもちろん、自分に対しても誠実に向き合いたいですね。その中で生まれた問いや考えをコンテンツに昇華していけたら、いいなって思います。

安久都:3人が言うように、ソラミドは自分自身を投影できる場ですよね。コンテンツ制作に限らず、ミーティングでも各々が自分の思いを大事にする。

だからこそなかなか企画が進まなかったり、メディアの方向性が決まらなかったり、スムーズにいかない部分もあって。ただそうやってソラミドを運営してきたからこそ、3年前に想像もしてなかった生き方をしているんじゃないかなと。

ぼくがより“ぼく”になった気がしているので、必要な時間だったんだと思います。とてもありがたかったなぁ。

佐藤:安久都さん、今後のソラミドに期待することというか、メッセージみたいなものを最後にいただいてもいいですか?

安久都:ええ、なんだろう……みなさん、体調は崩さずに(笑)

飯塚:ソラミド編集部っぽい(笑)

安久都:本音とか、自分の思いとか、そういったものを大切にするって、正直大変じゃないですか。気づいたらしんどくなっていることも多いと思うんですよ。

それでもソラミド編集部メンバー各々の純粋性を守って、記事を作ったり、何か別の活動をしたりしてもらえたら嬉しいなと思います。

貝津:安久都さんが築いてくれた礎はしっかりと守りながら、頑張っていきたいと思います。改めて、これまでありがとうございました!

佐藤・飯塚:ありがとうございました!

新メディア名『ソラミドmado』

これも突然のお知らせになってしまいますが、自然体な生き方を考えるメディア『ソラミド』は、この度『ソラミドmado』に改名します。

さまざまな人、もの、ことの自然体を覗き、探究していきたい。

私たちが自然体を探求している姿を、読者のみなさんに覗き見してほしい。

そして、みなさんの心の風通しをちょっとよくしたい。

そんな想いを込めて、従来の『ソラミド』という名前に『mado(窓)』を足すことにしました。

「そもそも『ソラミド』ってどういう意味なの?」と疑問を抱く方もいるかもしれませんが、それはまた別の機会に……。

今後もいろいろな変化はあるかと思いますが、改めて『ソラミドmado』をどうぞよろしくお願いします!

ソラミドについて

ソラミドmado

ソラミドmadoは、自然体な生き方を考えるメディア。「自然体で、生きよう。」をコンセプトに、さまざまな人の暮らし・考え方を発信しています。Twitterでも最新情報をお届け。みなさんと一緒に、自然体を考えられたら嬉しいです。https://twitter.com/soramido_media

執筆

佐藤純平
ソラミド編集部

ああでもない、こうでもないと悩みがちなライター。ライフコーチとしても活動中。猫背を直したい。
Twitter: https://twitter.com/junpeissu

撮影

飯塚麻美
フォトグラファー

東京と岩手を拠点にフリーランスで活動。1996年生まれ、神奈川県出身・明治大学国際日本学部卒業。旅・暮らし・ローカル系のテーマ、人物・モデル撮影を得意分野とする。大学時代より岩手県陸前高田市に通い、おばあちゃんや漁師を撮っている。2022年よりスカイベイビーズに参加。
https://asamiiizuka.com/