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【編集部対談】届けるだけじゃなく、あなたと一緒に考えたい。ソラミドを、対話が生まれる“場”に

2021年11月にオープンした、自然体な生き方を考えるメディア『ソラミド』。

私たちの間で「メディアを立ち上げよう」という話があがり、オープンに向けて動き出したのは2021年の夏でした。

最近では、読者のみなさんからうれしい感想をいただくことも増えました。少しずつですが「みなさんと一緒に自然体を考える」という役目を担えるようになってきていると実感し、よろこびを感じる日々です。

同時に、もっとできそうなこと、やってみたいことも次々と浮かび上がってきて、編集部ではあれこれ試行錯誤を重ねているところ。

そこで今回は、改めてソラミドの意味や可能性を考えてみたいと思い、編集長の安久都智史と、ソラミドを運営する株式会社スカイベイビーズの代表・安井省人が、あれこれ意見を交わしました。

ここまでの活動を振り返りながら、これからのソラミドの在り方について希望を膨らませる。そんな対話から、自然体を問う姿勢を感じてもらえると幸いです。

安久都智史
ソラミド編集長

聴いて書いたり、読んで編んだり、語り合ったり。「青春」と「できずとも繋がる働く」が探究テーマ。妻がだいすきです。
Twitter: https://twitter.com/as_milanista

安井省人
株式会社スカイベイビーズ代表取締役/クリエイティブディレクター

クリエイティブや編集の力でさまざまな課題解決と組織のコミュニケーションを支援。「自然体で生きられる世の中をつくる」をミッションに、生き方や住まい、働き方の多様性を探求している。2016年より山梨との二拠点生活をスタート。
note: https://note.com/masatoyasui/

問い”を投げかけ続けるメディアを作りたい

安久都

ソラミドのオープンに向けて準備が本格化したのが、2021年の夏。もう1年ほど経ちましたね。

安井

もう1年経ったのか、あっという間だったなぁ。

スカイベイビーズではソラミドストア(※)の運営もやってきたけれど、“自然体”という理念についてもっとストレートに発信できるようにしたいと考えはじめてから実現までは、随分と月日が経ちました。

自然体は答えのあるものではないし、人によってもかたちが違う。一人ひとりが考え続けることが大切だから、そのきっかけになる問いを投げかけ続けるメディアがほしい。それでメディアの立ち上げをしたいと、みんなに話させてもらったんだよね。

※自然体のくらしを応援するオンラインショップ。肩の力を抜いた生活によりそう食器や雑貨を販売

安久都

僕は2021年の5月からスカイベイビーズに参加しましたが、入社前の面談で安井さんから「自分たちのメディアを作りたい」とお聞きしたとき、とにかく面白そうだな、と。心がふっと動いた感じがしました。

僕はライターを名乗ってますけど、ライターって気づくと手足になりがちじゃないですか。依頼を受けて書いて、納品して終わり……みたいな。僕の場合はそうじゃなく、自分たちでコンセプトから考えて、納得して何かを生み出し続ける活動がしたいと考えていたんです。

安井

サトシは“自然体”っていうテーマに対して、入社前からすごく共感度が高かったよね。

安久都

そうですね。前職時代に体調を崩したことがあって、自分にとっての居心地のよさや、自分が「どう生きたいのか」については、悩み続けてきました。そんななかで自然体という言葉を安井さんから聞いたときに、かなりしっくりきたのを覚えています。

人生100年時代といわれるなかで、自然体ではない状態が続けば、歩み続けることが難しくなってしまう。だから僕自身も含め、無理を強いられずに自然体で生きていけるかたちを、ライフワークとして考えていきたいと思っています。まだ僕も、ぴったりの答えにはたどり着けてないですけどね。

悩んでいる人の手をとり、浮上しかけている人の背中を押す存在に

安久都

このごろ、記事に対する反応をいただけることも増えてきました。読者のみなさんに、自然体を考えるきっかけを届けられているのかなと思うと、うれしいですね。

先日は、取材をさせていただいたCompathさん(※)から、記事公開後にプログラムへの申込みがあったと聞きました。Compathさんのコースって、いわば自然体を考えるきっかけになるコースだと思うんです。それに参加する決意をした人が生まれたっていうのが、めっちゃ嬉しくて。

※北海道東川町にある“人生の学校”

安井

確かな影響が少しずつ生まれているようで、嬉しいね。

安久都

ほかにも、マツオカミキさん(※)の記事を読んで、じぶんジカンが出す自己分析ノートを購入しました、とTwitterに書いてくださる人がいたり。別の記事を読んで、「こんなことを思いました」と感想をくれる人がいたり。こうやって反応をいただけると、ソラミドをやっててよかったなぁと思います。

※“自分と向きあう時間をつくる”をコンセプトにコンテンツづくりをするブランド『じぶんジカン』を運営

安井

ソラミドでは、いま自然体で生きている人たちにインタビューすることが多いけど、自分にとっての自然体がわかっている人って、過去に何かしら悩んだ経験を持っていることが多いよね。きっと、記事を読んでくれる読者のみなさんも、生き方や働き方に悩んでいる人が多いと思う。

安久都

そうですね。一度体調を崩したり、生き方に悩んだりしたことで試行錯誤を繰り返し、少しずつ自分を知っていく。そんな経験を重ねている方が多い気がします。

安井

そうだね。だからどうしても、現時点ではメディアとして「人生のマイナス地点からどうやって立ち戻るのか」っていうことにフォーカスしがちなんだけど、しんどい経験をすることそのものが悪いわけではない。 そういう経験は、生きていくうえである程度必要になることもある。

安久都

しんどい経験があってこそ、いい状態に喜びを感じられたり、その後の生き方につながる気づきがあったりもしますもんね。

安井

そうそう。だから、しんどい経験をすることそのものよりも、「これ以上しんどくなったら自分は危ない」とか、自分の状態を自覚できなくなってしまうことの方が問題だと思う。

安久都

たしかに、苦しいときほど目の前のことでいっぱいいっぱいになって、気づけばすぐには立ち直れないほどボロボロになっていた……っていうことが僕にもありました。

安井

だから今後は、日ごろからリフレッシュしたり、自分を見つめたりする方法のヒントや、“日常をちょっと素敵にする視点”みたいなことも散りばめていけたら、ソラミドが届けられる価値も、もっと広がっていきそうだな、なんて考えています。

「ごはんがおいしい」と心から感じられるタイミングをいかにたくさん増やしていくか、だね。

安久都

そうですね。いま悩んでいない人への予防や、マイナスから浮上しかけている人へのはしごになれる役割も担っていけたらよさそうですね。

“わかりにくさ”は、問うきっかけになる

安井

それにしても、取材を重ねれば重ねるほど自然体って人それぞれだと感じるし、答えがないものだなって思うよね。

安久都

いや、本当に。僕自身は、答えがない問いと向き合う感覚が好きなので、それも楽しいんですけど、世間の風潮としては、とにかくわかりやすさが求められている気がしていて。それは世界の複雑性が高まっているので、よりわかりやすさが欲しくなるんだと思うんですけど。

安井

わかりやすさが求められる感覚、むちゃくちゃあるね。SEO記事(※)がネット上にあふれているのも、最たる例だよね。

※検索エンジンで上位表示されることを狙ったWeb記事。ユーザーの検索ニーズに応えるため、情報が明確にわかりやすくまとめられる。

安久都

でも、僕たちの場合、わかりやすさを求めていては自然体にはたどり着けないんだろうなという感覚があります。

無理やり型にはめて「こうすれば自然体で生きられますよ」と言うのではなく、考えるきっかけを生むような、ある種のわかりにくさを大切にしていきたいですね。

安井

考える力を身につけるための発信、と言えるかもしれないね。検索すればなんでも答えが出てくる時代のなかで、考える力を鈍らせないために。自分の生き方は、どうしても自分で考えていく必要がある。

「自分にとって大切なものはこれ」と自信を持って言えたり、自分の行動原理をきちんと自覚できる人が増えたらいいね。

安久都

いままでインタビューさせていただいた方々は、何かしらの発信活動をしていたり、SNSなどである程度影響力を持っていたりして。自分自身を理解しているし、生き方にも自信を持てていることが多い気がします。

でも難しいのが、そういう人たちの姿が、読者からどこか遠くの存在に感じられてしまうのでは……というところ。そこのバランスは考え続けたいですね。

安井

取材を依頼する相手を探すにも、SNSやネット上のメディア、著書から情報を得ることになるから、どうしても目立つ人にお願いをすることになるというのはあるよね。もちろんサトシの言うように、そういう人たちは自分と向き合っている人が多いし、お話を通してたくさんのヒントや気付きをくれる。

でも、世の中には名前や顔が出ないところで頑張って、悩んでいる人が大多数なわけだから、その人たちを支援していく方法はこれからも模索し続けたい。記事の発信に限らず、やり方はもっといろいろあると思うので、自分たちの活動を積み重ねていきたいね。

健全に悩むための場をつくりたい

安久都

安井さんがおっしゃるように、記事を届ける以外の方法を、僕もいろいろ探したいと思っています。

安井

ソラミドの目的は「記事を公開すること」じゃなく、「自然体を考えるきっかけを届けること」なので、読者のみなさんとのコミュニケーションの仕方は、柔軟に変化させていい。

安久都

最近では、編集部での裏話をお届けしたり、ソラミドを運営しているメンバーを知ってもらう目的で、ポッドキャストの配信も始めました。これも、記事を読むときとは少し違った角度で自然体を考えてもらうきっかけになればいいな、と。

安井

コンテンツの発信方法や読者のみなさんとのつながり方については、編集部内でもいろいろとアイデアが出ているよね。

安久都

記事を届けるだけだと、ときどき感想をいただけるとはいえ、どうしても一方的な発信になってしまうところがあるので。せっかくなら僕たちも、読者のみなさんが考えていることをもっと知りたいですし、場作り的にソラミドのあり方を考えていきたいです。

安井

もともと僕たちが自然体を考えるようになったのは、自分自身はもちろん、家族だったり、友人だったり、仕事仲間だったり、すぐ隣にいる人たちが幸せに暮らせるようになってほしい、という思いが原点だしね。

メディアというと、どうしても不特定多数の人に向けた発信という側面があるけれど、発信の方法を工夫すれば、そんな“隣の人”の輪も広げていけるんじゃないかと思う。

安久都

僕自身も以前はそうでしたが、悩んで苦しくなるときって、一人で深みにはまりすぎたとき。でも、悩むこと自体は前に進むための行動だから、決して悪いことではないんですよ。

だから、健全に悩める状態っていうのが必要だと思います。健全に悩むためには、気付きをくれたり、考えを受け入れたりしてくれる他者の存在が大切になる。その他者とのつながり方は、直接の対話以外にもいろいろな方法があって。メディアの発信に対して自分の意見を持つ、とかでもいいと思います。

人がそれぞれの自然体や生き方を考え、健全に悩むための“場”として、ソラミドを育てていけたらいいですね。


自然体な生き方を考えるメディアとして誕生した、ソラミド。

これまでは記事の発信を通して、読者のみなさんに自然体を考えるきっかけをお届けできたらと、努力を続けてきました。

今後も、記事を通してさまざまな生き方、考え方のヒントをお届けしたいという想いは変わりません。けれど、もっと読者のみなさんとつながり、対話を重ね、自然体で生きる人の輪を広げていきたいと考えるようにもなりました。

二人の会話にもあがったように、ソラミドではこれからさらに、記事の発信以外にもさまざまな方法で自然体を考えるきっかけをお届けしていきたいと思っています。

ソラミドは、読者のみなさんと一緒につくりあげていく“場”です。これから、みなさんが考える自然体についてもぜひ聞かせてくださいね。


ソラミドについて

ソラミド

ソラミドは、自然体な生き方を考えるメディア。「自然体で、生きよう。」をコンセプトに、さまざまな人の暮らし・考え方を発信しています。Twitterでも最新情報をお届け。みなさんと一緒に、自然体を考えられたら嬉しいです。https://twitter.com/soramido_media

執筆

笹沼杏佳
ライター

大学在学中より雑誌制作やメディア運営、ブランドPRなどを手がける企業で勤務したのち、2017年からフリーランスとして活動。ウェブや雑誌、書籍、企業オウンドメディアなどでジャンルを問わず執筆。2020年からは株式会社スカイベイビーズにも所属。
https://www.sasanuma-kyoka.com/

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